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言葉で人の心を動かす

映画『ゼーガペイン ADP』を見て、記憶を失うことが怖くなった。

俺について

 以前、こちらの記事(8月31日。消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み。肉体は失っても心は、愛はそこにある。あのゼーガペインが帰ってくる。)で紹介したゼーガペイン。

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 実はBD-BOXを買っていたのだが、未だに開封していない(笑)

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 そのゼーガペインが映画になって帰ってきたのだ!今日、10/15から2週間限定で上映されている。

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 入場先着特典で、今週は主人公のキョウ、ヒロインのシズノのどちらかの色紙が貰える。来週はカミナギか、カノウの色紙が貰えるそうだ。俺は大好きなシズノ先輩だったのでウハウハよ!

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 映画の説明では、過去に使ったアニメシーンに新規映像追加の新解釈で再構築とうたっていたので、総集編だと思って映画を見始めたのだが、違和感だらけで、頭が混乱する。全くアニメと話が違い、総集編どころか別の話になっていたのだ。

 

 未だに謎なのが、カノウという新キャラをシマ指令が「ミナト」と呼んでいるシーンがあることだ。ミナトが出てこないパラレルワールドの話かと思っていたら、後半でミナトが出てきて、「ミナト」と呼ばれていたキャラは「カノウ先輩」と呼ばれている。もしかしたら、俺の聞き間違いかもしれないが、そもそもあの「カノウ」は必要なキャラだったのだろうか?

 

 話の後半まで行くと、アニメの冒頭シーンを思い出させる月の戦いに舞台を移す。ここで、この映画がアニメの前日談だと判明する。アニメの色んな伏線を回収するための映画だったのだ。

 

 ただ、昔からのゼーガペインファンとして、この映画はスッキリしないものだった。前半はやたらと、話の流れがブツブツと途切れ、後半も無理矢理アニメの冒頭につなげようとしていた感じがした。途中で挿入された夏祭りのカットもアニメのエンディングシーンを無理矢理使用したもので、演出として不自然だった。

 

 一番印象的だったのは、映画を見終わった観客の反応だろう。誰一人話さないのだ。みんな無口で席を立ったのだ。シアター内に広がる「コレジャナイ感」が半端ない。俺も正直、残念だった。

 

 最後に、10周年記念作品だと念押しされた時、俺はあれから10年経ったということを改めて思った。そして、その10年前の記憶が俺にはないことに気が付いた。

 

 ゼーガペインでは、主人公たちの記憶が少しずつ失われる描写がある。俺もまた、記憶が失われている。昔は中二病っぽいので、気にしないどころか喜んでいたのだが、この事実が深刻なことだと今になって気づいた。俺は過去に過剰なストレスがかかっていたことがあり、その頃の記憶がない。その頃の記憶は、家族から聞いたり、その時の痕跡が残っていて(日記や服装など)、こういうことがあったという事実を知っているというだけで、その当時の記憶をしっかり持っているわけではない。今までは、解離性健忘症だろうと思って気にもとめなかった。ただ、最近になって、楽しい記憶も消えていることに気付いていた。

 

 自分が健忘症である自覚はあるので、何かあるたびにメモをとっており、この前の旅行(明恵(みょうえ)、名古屋に行く!~名古屋旅行記総集編~ )も、やたらと詳しいのは自分が書いたであろうメモによる。そして、実はもうすでにあまり覚えていない。名古屋に行ったらしいが、実感がない。なんか楽しかったらしいが、その楽しさを覚えていない。最近見つけたメモによると、そもそもこのブログも、人生の記録として始めたそうだ。失恋の気持ちを忘れないために。なのに、俺はそのことをすでに忘れていた。

 

 昨日の晩御飯を思い出せないということは誰にでもあることだろう。でも、一か月前に飛行機乗って旅行したことを覚えていないということはよくあるのだろうか?俺のスマホには過去にメールのやり取りをしたという記録が残っている。でも、覚えていない。たまに読み返して、なんとか記憶を維持しているというのが現状だ。

 

 いつも明るく笑顔でいられるのは、辛い過去を覚えていないからなのかもしれない。いや、一応、何があったのかは文章としては覚えている。ただ、体験したこととしては覚えていない。今まで記憶がないことにより、日常生活で不便を感じたことはない。家族と思い出を共有できず、いつも他人事に感じるだけで、あまり問題にならなかった。今日見たゼーガペインの映画の最後で、記憶を失ったら別人格になるかもしれないというものがあった。

 

 それを聞いて怖くなった。このまま、記憶を失なっていけば、いつか俺は別人になってしまうのかもしれない。今の自分がいなくなってしまうのかもしれない。『宇宙の騎士テッカマンブレード』の主人公・Dボウイや、『革命機ヴァルヴレイヴ』など戦いのたびに記憶を失うキャラを知っている。彼らは皆、記憶を失って消えて行った。

 

 俺の持病はドーパミン不足で発症する。そして、そのドーパミンが記憶に影響することが最近になって判明した。

 

 病気が進行して体が動かなくなることより、記憶を失って自分が消えていくことが怖い。この怖さは、当事者以外には理解できないと思う。共感してもらえないのも分かっている。俺が今、こういう気持ちだということを残しておきたい。いつか、自分が自分でなくなった時、これを読んで、こういう自分がいたことをもう一人の俺に知ってもらいたい。

 

 未来の俺に伝えたい。俺は色々あったらしいけど、毎日が楽しいよ。今年は優しい女性がメールで話相手になってくれて、寂しさも紛れたよ。今、一番幸せなんだと思う。だから、できれば、この気持ちを忘れないでほしい。