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言葉で人の心を動かす

残業をなくす代わりに、給料を減らすけどいい?ワークシェアリングを受け入れられますか?

やりたいこととやるべきことが一致したとき、世界の声が聞こえる

 残業を減らす一番簡単な方法は仕事量を減らすことです。

 

 仕事を効率化すれば多少は減りますが、それでも残業が減らない職場は多いと思います。ならどうするか?ワークシェアリングするしかありません。ワークシェアリングとは仕事を分け合うこと、つまり勤労者を増やすことで、一人当たりの仕事量を減らすやり方です。

 

 これだけ聞けばいい話なんですが、実際、難しいです。企業を例に考えると、従業員の残業を減らすために、人件費を増やすことはまずないと思います。

 

 分かりやすく考えるため、以下の例では細かいこと抜きに考えます。

 

 30万円で働いている人が2人いる職場があったとします。人件費は60万円となります。ワークシェアリングにより、来月から1人増員する代わりに、人件費据え置きのため、1人20万円で3人働くことになりました。新しく入った人は20万円の仕事をもらえて喜びます。前からいた人は給料が30万円から20万円になりましたが、残業なしで、普段の仕事ものんびり余裕もって楽しく働けるようになりました。これでみんな大喜びです!

 

 と、なるでしょうか?

 

 毎日夜遅くまで残業すれば、家に帰ってご飯食べて寝るだけの生活になります。とてもじゃないですが充実した生活とはいえません。何のために働いているのか分からず、ただ生きるためだけの生活になってしまうでしょう。だからといって、給料が30万円から20万円へ減額されるのには抵抗があるのではないでしょうか?10万円減ではなく、これが5万円減、3万円減なら納得いくのでしょうか?

 

 お金はあるにこしたことはないです。給与据え置きで仕事量が減るのなら、いくらでもワークシェアリング賛成でしょうが、自由になる時間が増えても給料が減るのならワークシェアリング反対という方もいると思います。

 

 また、実際のところ、残業の原因として、仕事量が適切に振り分けられているか?という問題もあります。私が働く会社では仕事ができる人にどんどん仕事を渡し、できない人には渡さないという方針です。そのため、仕事ができる人が残業し、できない人は定時上がりです。

 

 こんな状態で残業を減らすためにワークシェアリングを導入したところで、新しく入ってきた人が仕事のできない人だった場合、残業時間はほとんど減りません。実際、私が働く会社では派遣社員を雇うことがありますが、現在残業している人たちが持つ難しい仕事を渡せないため、結局、定時上がりの人の仕事を減らし、おしゃべりの時間を増やすだけになっています。当たり前の話ですが、正社員だろうと派遣社員だろうと優秀な方は、その辺に転がっているわけがありません。優秀な人はすでにどこかの会社で働いており、その人が病気になろうが怪我をしようが会社は絶対手放しません。

 

 多くの企業では、私が働く会社のようにワークシェアリングを導入する前にやらなければならないことがたくさんあると思います。それらの問題を全て解決したとしても、働く人全ての価値観が『お金<自由な時間』にならなければ、ワークシェアリングの導入は難しいでしょう。

 

 残業を減らす最も最短の方法は、企業を変えることではなく、私たちの価値観、つまり、お金より大切なものがあることに気づくことではないでしょうか?

  

stargazer-myoue.hatenablog.com  

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