読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ロゴスエモ

言葉で人の心を動かす

『マンション傾斜・偽装問題』の責任は俺たちにもあるのでは?

やりたいこととやるべきことが一致したとき、世界の声が聞こえる

今話題の『マンション傾斜・偽装問題』について、違う視点から意見を述べようと思います。一般的な視点については、下で紹介している方がきれいにまとめてらっしゃるので割愛します。

  

www.goodbyebluethursday.com

 

そして、建設関係の方の意見も紹介しておきます。

ameblo.jp

 

 

それで、俺が言いたのは、自業自得ではないか?ということです。ただこの場合の「自」とは、俺たち日本人全員です。

 

建設業界で起きた姉歯事件や飲食業界で起きた船場吉兆赤福、芝海老と色々今まで起きてきました。

 

企業の体質だけが問題になってきました。しかし、ほとんどの事件が起きた後、同じ業界の他の企業でも偽装があったことがどんどん判明していきました。つまり、偽装問題は一企業の問題ではなく業界全体の問題なのです。

 

では、なぜ一企業の問題で収まらないかと言うと、過剰な価格競争が原因ではないかと思います。今の日本の消費者は、物の品質よりも価格がいかに安いかを求めます。中国産の冷凍食品で食中毒が起きた後、一時的に中国製の食品を避けていた方も今はそんなに気にしていないのではないでしょうか?

 

スーパーのチラシを見て、ほうれん草が〇〇円、安い!いや、こっちのスーパーの方が安いというように見ていませんか?狂牛病問題があって、国産の牛肉を買っていた人も今は、国産肉は高いからと、どこの肉か気にしないで買っていませんか?

 

安いものには安い訳があります。納期が速い商品には速い訳があります。粗悪な食材や資材を使ったり、安全のために必要な工程を省いたり、人件費を安くしたりと、色んな方法があると思います。

 

俺は営業マンの時、正直、お客さんに売りたくない商品を売っていたことがありました。俺は商品のセールスポイントを知らなければ売れないと思い、製造現場に足を運ぼうとした時、上司に止められました。知る必要がないとはっきり言われました。ただ、指示した通りに売れと。実際、内情を知れば、自分は買わない商品もありました。逆に、中身はすごいけどデザインが微妙なので絶対売れないだろうなという商品もありました。

 

ちなみに、俺は上司に内緒で製造の方への慰労を兼ねて訪問し、商品製作を見させてもらいました。その時、その製造現場専属の担当者がしばらく立ち寄っていないということも知りました。つまり、製造部門を監視するはずの本社担当者が忙しくて管理できていなかったのです。

 

管理できていないため、その現場で起きた問題は全て報告されていませんでした。また、現場の方たちは隠ぺいしようとしたのではなく、本社に迷惑をかけまいとして自腹を切って対処していました。そこで起きた問題は、商品の品質に関する問題ではなく、従業員の福利厚生に関することでした。

 

俺は上司に相談しましたが、管轄が他部署であったため、穏便に済ませるという形で終わりました。製作現場の環境は改善されましたが、自腹を切って一人で解決にあたっていた責任者は本社のやり方に納得がいかず辞めてしまいまいした。もちろん、問題を掘り起こした俺自身に対する風当たりは強くなりました。

 

その後、俺は営業マンのくせに、商品開発に口を出したり、総務に調べものを依頼して、経費削減を図りました。その度に、俺への風当たりはさらに強くなりました。会社全体を敵にまわしていました。

 

先輩方は、そんな俺のやり方を馬鹿にしてました。無駄なことはするな。余計なことをすれば俺たちの仕事が増えるだろとキレられたこともあります。

 

そんな先輩方も昔は仕事熱心だったそうです。しかし、いくら仕事に真剣に取り組んでも会社からは相応の見返りはなく、また、会社を敵に回して首になるわけにもいかず、なすがままの道を歩んだみたいです。

 

彼らの家族は共稼ぎではないと生活できないため、働いています。しかし、そこでも同じようなことは起きていると思います。

 

陳列してあるセーターにほころびがあっても、目立たない場所ならそのまま売るでしょう。コンビニのおでんに異物が浮いていても取り除いて終わりでしょう。たぶん、みんなそれが良くないということには気づいています。しかし、それに対処すれば、ロスが増え、結局は商品単価に転嫁されるようになります。

 

品質維持に力を注げば商品やサービスの価格は上がります。しかし、それではライバル企業に勝てません。消費者が価格だけで(10/25、16:52。誤解を招く表現のため削除)多くの消費者が価格重視で(10/25、16:52。表現の訂正)選んでいる以上、企業は価格据え置きで見えない所を削っていきます。削りやすい人件費を最低賃金まで下げるか、時間当たりの労働への負荷を上げるか。負担を強いられた労働者にモラルを期待することは無理だと俺は思います。

 

労働者を追い込んだのは企業ですが、企業を追い込んでいるのが俺たち消費者です。商品の価格ではなく質を求める消費者が増えない限り、今回起きたような偽装は、これからもあらゆる業界で起き続けると思います。

 

たぶん、ここまで読んだ方は、一般の人間に品質を見分ける手段がないから、価格で選んでいると言いたくなるはずです。特に、今回起きたマンションなんかは、外見からでは構造の欠陥を見抜くの無理です。建築業界に詳しい方なら、マンションを建て始めてから終わるまでの工期とそれまでの天候状態や、マンションの購入希望者募集のやり方などから、いかに突貫工事だったか判断することができると思います。しかし、一般の方には、そんなことは分かりません。

 

外食店舗も席について食べるまで品質は分かりません。店の裏側にまわって積まれた段ボールから仕入れ先を見たり、換気扇の掃除具合を見て店の内情を探ることを普通の人にはできないでしょう。俺はやっていますけどね。

 

つまり、俺たちが偽装問題に巻き込まれない方法は、商品やサービスに対して正しい知識を持ち、疑ってかかるしかないです。正直、有名企業であろうと店員さんがいい人であろうと関係ないです。

 

結局、最後は自己責任だと思います。たくさんある中で選んだのは自分なのですから。

 

だから、俺は結婚できません。人生における最大の選択で偽装されないように、現在目を光らせております。人間ほど品質を見極めるのが難しい存在はないと思います。マンション偽装に巻き込まれた方が大変なのは分かりますが、人格偽装で騙された方々はそれよりも、もっと大変だと思われます。なんせ、マンションみたいに買い替え、住み替えが簡単にできないですから。

 

だから、やっぱり、すべての選択は自己責任で、起きた結果はどんなことであれ、自業自得と思って割り切るしかないと俺は思います。 

 

  

stargazer-myoue.hatenablog.com