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ロゴスエモ

言葉で人の心を動かす

『雪山と偽善者』

雪山には不釣り合いな金属片が散らばっている。大きな金属の塊には、有名航空会社の名前が書かれていた。 「この子のお父さんか、お母さんはいますか?」 墜落した飛行機の残骸の中、明石が大声で少女の親を探すために大声で叫ぶ。 「あの……。」 「お母さん…

『クリスマスの夜に彼女と赤いマフラーを』

昨日はクリスマスだった。生まれて初めてクリスマスにもらった手編みのマフラーは白だった。しかし、今、俺の首に巻かれているいるのは赤いマフラーだ。生まれて初めてできた彼女は若くてかわいい。そして、俺の目の前で微笑んでいる。最悪のクリスマスだ。 …

【第25回】短編小説の集い 投稿作品 『シンクロン』

西暦2019年1月1日、世界中がハッピーニューイヤーを祝う中、WHOが全世界に向けて、新人類シンクロンの存在が発表された。 遡ること2016年。医学誌で発表された袖狭大学研究チームの研究が全ての始まりだった。寄生虫トキソプラズマの感染により宿主の動物の…

顔も知らぬあなたに逢いたい~第3歩~

前回のお話はこちら( 顔も知らぬあなたに逢いたい~第2歩~ ) 私はブログに依存になっていた。毎日アクセス数を見ては一喜一憂していた。会社でもトイレに入るたび、ブログを確認し、はてブがどのぐらいついたか確認していた。しかし、中々、はてブがつか…

顔も知らぬあなたに逢いたい~第2歩~

前回のお話はこちら(顔も知らぬあなたに逢いたい~第1歩~) 私は初コメントに浮かれながらも、なんとコメントを返せばいいのか迷った。私にとって初めての読者だ。迂闊(うかつ)なコメントで初めての読者に嫌われるわけにいかない。彼はブログの読者登録…

顔も知らぬあなたに逢いたい~第1歩~

「始めまして!僕はアキラといいます!あなたのブログで紹介されているマグカップ、とてもかわいいですね!」 それが、私のブログに書かれた最初のコメントだった。 私には女友達がいない。もちろん、男友達もいない。人との出会いは憧れるが、残業後に出会…

おでんが食べたくなるお話し

住宅街から駅へ続く小道にある赤い提灯が目印の屋台のおでん屋。雪がちらつく寒空の下、おでん屋の店主アキラと常連客クマガイが会話をしている。 「そういえば、アキ兄(にい)は何でおでん屋を始めようと思ったの?」 「いや~、たいした理由じゃないですよ…

幸せなメルとミント

ある村にとても仲の良い双子の姉妹がいました。消極的なメルと積極的なミント。二人は相反する性格でしたが、とても仲が良く、何をするにも、いつも一緒でした。 二人の誕生日に、お仕事で忙しいお母さんから、自分で好きな物を買うようにと銅貨を一枚ずつも…

赤の魔法使い

むかしむかし、あるところに太陽の国がありました。 太陽の国はとても小さい国で、国王である太陽王のもとには100人しか民がいませんでした。ある日、太陽の国に紫の魔法使いがやってきました。紫の魔法使いはそれまで色々な国を訪れては多くの知識を得てお…

2015年流行語でデートをしてみた(流行語25個使用)。

俺の名は芦屋健司(あしやけんじ)。 今日は彼女との初めてのデートだ。待ち合わせの時間より30分早く付くつもりで家を出たのだが、緊張して1時間前についてしまった。しかし、そこには、もうすでに彼女が待っていた。彼女の名は中島日菜子(なかじまひなこ…